土徳 ?焼跡地に生かされて

僕のルーツは広島県の江田島。海賊の末裔らしい。
村上水軍の流れを汲むらしいというのですけど、まぁそのへんはどうなんでしょうか。。。
天然の良港で海軍の兵学校(いまは海上自衛隊)があるので知られている。

神棚は家に設えたものの、御先祖様はなんとなくそのままイコンを置いてその辺りでお祀りしていた。
そろそろ、仏様と御先祖様をしっかりとお祀りしようと我が家の檀那寺である江田島の教法寺へ相談しようとgoogleで電話番号を調べてみると、「土徳」という映画のサイトがリストされた。
青原監督というドキュメンタリー畑の監督が自分のルーツ(=土徳)を求めて父をドキュメンタリーした映画 だった。

しかし、もう公開が終わっていて、なんとか見る方法がないのかと思っていたところ、ちょうど青原監督の新作が出たというタイミングに絡んでこの映画が日本女子大で自主上映されることになった。



映像作品としての技法はあえて?稚拙で少々面映いが、それをぶっとばすほどのライブ感
2時間以上の長尺映画にもかかわらずまったく時間が気にならなかった

広島ゆえに原爆、寺の家系ゆえに仏教という舞台が用意されていますが、それはネタに過ぎない
(これを反戦映画にしてしまうことは簡単ですが。。。)

監督は安芸門徒(浄土真宗)をテーマにすることがきっかけで生まれた映画といいながら、青原家は代々、寺の家系ゆえ、その安芸門徒の心のひとつであるわけですから、そのテーマを選ぶ時点で、遠まわしな自分という存在確認を始めたのでしょう
そして、父が病に伏すことをきっかけに父ともカメラを通すことで真正面に向き合うことができた

自分という存在が、いかに多くの人の縁、思い、代償の上に成り立っているか、一気にラストに向けて(しかし淡々と)収束していく

父の口からかすれる様な声で、力強く発せられた「土徳」という言葉がそれを端的に表現する、重い重い言葉だった

監督がこの映画を作った歳が、まさに今の僕の年齢で、僕はまだ、日本の文化の触りとかをうろうろとしているばかり
まだ、父と向き合うことに照れがある
そして、父、そして僕の存在に影響を与えた人々、文化や思想(=土徳)が知らないうちに消えていっている
一歩踏み込まなければと決意させてくれました

世代のギャップを埋めるために、日本の素晴らしい精神文化を理解するために、まず何をすべきか、ひとつの道を示してくれる映画です

■土徳オフィシャルサイト
http://dotoku.net/dotoku/index.html

グランド坂下 志乃ぶ



学生の時は南門にあった部室からちょっと遠いので、めんどくさいねとか言って洋食にしたりホカ弁にしたりしてた
身近ってコトは贅沢だ
てか、学生の分際で贅沢だ
大学辞めてからの方が頻繁に通っていたような
鱈腹食って腹パンパンながらも締めはにゅうめん(煮麺)
おでんのだしで仕立てられます
うひょひょ
極楽極楽

小学生の時は戸塚の研究所跡、戸山ハイツ、甘泉園とともに冒険の地だったんで、僕にはグランド坂は特別な響き
小学生の頃、早大は裏口入学事件があって僕らはよくバカにしたりしていたもんです
そんな大学に通うようになるとは夢にも思わなかった
なんてことを、振り返りながらおでんをつまむ
関東には珍しい澄んだ汁に浮かぶ種達が誘ってます
もう、時間が時間だけに出会えなかった種も多々
いくら食べても飽きないというかおかわり!

心に染み入る映画を観たあとは、優しい食べ物を欲するので、目白の崖を下ってグランド坂下へ
大学時代はお世話になった僕のベストおでん屋「志乃ぶ」へ
グランド坂という名前の由来や阿部球場の存在なんて僕の大学時代でも知らない人がほとんどだった

藝州かやぶき紀行

#青原さとし監督が広島のかやぶき職人を追っかけたロードムービー藝州かやぶき紀行に対するmixiでのレビューです

心地良い音楽を求めて民俗音楽に、美味しいものを求めて土地土地の家庭料理にたどり着く
その存在する土地には、何らかのスピリチュアルな場が必ずといって良いほど存在していたので、知らず知らずのうちに日本の精神文化の大切さを感じ始めた

そうなると、(僕の知る限りの)父たちの世代が、日本の精神文化に無頓着なことを腹立たしく思った

そして、旅の先々で、あるいは村おこしのボランティアとして山村でお年寄りにインタビュー(というか茶飲み話)を意識的にするようになった

父たちではなく、祖父たちの世代が投げてしまった(戦争のために投げざるを得なかった?)ゆえに、父の世代が無頓着になってしまったことを知った

偉そうな大儀ではなく、気持ちいい生活を求めるために、いちど捨ててしまったものを、いまのうちに拾い始めないとまずいと思う

青原監督も 同じような危機感でこの映画を撮影されているのはないでしょうか
その中で、印象的だったのが、年老いた職人が、自分の次の世代を育てなかったことを悔いていること
僕がインタビューした方々からは出てこなかった言葉だった

茅葺屋根は絶滅するのか?
茅葺職人の技術は伝承されるのか?
美山の若い職人は意外にあっさりとした理由から答えを出す

屋根だけ残せば茅葺屋根か?
これはついつい忘れがちで深くそしてもっとも大切な問いでした

この映画を見るキッカケとなった土徳という素晴らしい映画も観る機会を得ることができました

蔬菜坊

みはらとインドネシアの土産話を聞きがてら美味しいモノ食べようということで地元ごはん
近くに越して来たにもかかわらず立て続けに3度も振られている蔬菜坊へ
禅料理のという枕詞よりもっとベタな命あるモノをどれだけ御馳走にするか
それを小鉢の中にストイックに詰め込んだ料理の数々
一つ一つが完結した小宇宙
自然に居住まいを正してしまう
命への感謝
命が自分の中に素晴らしいパワーとなって融け込んでいく
一食一食を大切にしなければならないことを思い出させてくれる
まさに典座教訓

器に残っている汁、付け合わせ、、、ピカピカに舐め尽くしたいのだが、
せっかちというか酔いが加速していくに比例して、女将はさっさと器を片っ端から片付けてしまう
そこも典座修行っぽいといえば、ぽいのだが、、、







上海小吃 そして ゴールデン街

友人がゴールデン街のとある店を借りて不定期に小料理屋をやるという、
それはそれは素敵な企画に誘われる

予約制で遅い時間スタートなので、その前にはらごなし
7?8年ほど御無沙汰している上海小吃へ
裏路地の怪しさというか非合法感はちょっと影を薄めたが、
脇に新たに店を増床し、アジアっぽい猥雑さは増したかな
横浜中華街の上の厨房まで客自らが注文しに行く店に
怪しい中華屋の王座は明け渡しました(笑)
姐さんの元気さと勝手に注文決めちゃうペースは相変わらず
でもそれが間違いないので文句は言えない

鶏血のゼリーが入っているスープが五臓六腑!




んで、ゴールデン街へ
夫婦でややてんぱりつつでも楽しそうに切り盛りしてる
あれ???彼女の料理は思い返せば初めてだった
オープンする前のクルックのカフェには遊びに行ったけど、
そのときはお茶しかしなかった
予想を裏切らず、ぐっとくる料理たち
かえる食堂での食事会ではじめてあった彼女の旦那さん、
僕のむちゃ好きなキャラでワクワク!(そういう意味じゃなくてね)



嫁が職人特集の取材先を探してるとき、
以前から買おうと思ってたアシナイスの職人の記事が
たまたまメトロニュースに載っていて
この人取材したら面白いよってなんとなく勧めたら
取材となって、しかもその嫁がたのしい女だった
そして金沢特集に繋がっていく

grafのakichi records立ち上げパーティ@cayに嫁連れていったら
シアタープロダクトの面々来てるわけで、
嫁がこないだシアターに行ったときに接客してもらった子に偶然というか必然というか再会

その二人は同じ出版社の元同僚で、、、、
ここで一緒に飲んでいる
狭い世界に生きるにも程があるのでは?と軽い恐怖心

o-o?くんJr


阿蘇の麓、というか天孫降臨の地で牧場を手伝う眼鏡くんのところに唐突にメールし泊めて貰う
10年前くらいのクラブ関係のチャット繋がり
奥さんありがとう
でJrがまあ人生楽しい盛りで、見てるこっちも楽しくなる

男池 黒岳登山口


とても優しいパワーに包まれる素敵な疎林でした
どこの水をすくってもほのかに炭酸を感じるとても美味しい水
もちろんアイロンは全開です




そのあと訪れた赤川温泉
看板犬が出迎えてくれました
てか、ほとんどどてっと寝てました
小雨ぱらついているのにね

きもの田中屋 ぶどうのたね


別府でひと浴びしたが、
福岡へ戻り筑後吉井の街へ
重要伝統的建造物群保存地区
蔵屋敷の街 水運の拠点として盛んになった街
このあたりに気になる店がいくつかあったのでわざわざ戻ってみる
町外れの山の麓にあるぶどうのたね
その一棟で田中屋さんというそれは素敵な着物屋さんに出会う
おそらく相場よりも安いが質の高い反物がずらりと並んでいます
売るためではなく、自分が惚れ込んで扱っていることが伝わってくるやさしい言葉が心地よい
材料や産地、そして職人さんと面と向かっているからこそ、語っても語っても語れませんといった感じで熱く熱く愛情を伝えてくれます
そして、この布と付き合ってみたいとわくわくさせてくれる
街で商売をしないかとの誘いもあえて断っている
わざわざ来て欲しい それだけの気持ちのこもったものを用意しているから
なんでも東京に持ってこようとする傲慢に辟易しているぼくには、とても共感できます
僕のように裄が長いものでも行ける幅広の反物もじゅうぶんあって、その中から一目惚れの一本を頂く
仕立てもお願いしました

鍋山の湯


開放感!
こちらは温泉からちょっと登ったところにある噴気口を利用して沢水を暖めた湯
泥がたっぷり溜まっているので全身に塗りたくって泥パック
温泉よりも眺めがよい
別府阿蘇湯巡り いいスタートです

久々の飛行機



博多経由で別府阿蘇の旅に行くことになったので、
2年ぶりにアイロン空の旅
無事に着きましたが、例のごとく恨めしそうな顔
ごめんね

熊野古道


母方の墓参りを兼ねて名古屋から伊勢・熊野の旅
今回2回目となる古道歩き
朝からスタート










伊勢木綿

お伊勢参りの途中で道草
伊勢木綿の臼井織布さんへ

僕の大好きな色の大洪水
すっかり長居
幅広の反物も結構あるのでうれしい
いかにも僕っぽいカラーの厚めの反物を求める
さ?て、仕立て上がりが楽しみ




東泉さん誕生会

東泉さんの誕生会がgoenで。
新年会も兼ねつつということで餅つきも。
東泉さんの手打ち蕎麦もかなりのもの。
ゆる??いパーティーでも、ディテール主義者の集まりなので愉しい





あけましておめでとうございます


ことしも熱川で静かな年越しでした

伊東の外れにある日本一うまい鰻屋「福也」で新年のスタートを切りました
とっても幸運なスタート

福也の息子さんが一鰻という店を伊東の駅前に出された
閉店・休業・売り切れの多い店だけに、滑り止めと言っては失礼ですが、口が鰻になってしまったときに心強い

弘前 木村さんのりんご園


昨年に続きことしもお邪魔してしまいました。
木村秋則さんのりんご畑
今年はゆうじ君@grafを連れて
りえちゃんの案内で土の匂いを思いっきり嗅がせて貰う
そしてくるみ拾いも
ほんと、ここの土は気持ちよし
アイロンもスーパーのりのりハイパーテンション

小山 両社祭2007


小山八幡が僕の住む小山と荏原の一部にあたるエリアの鎮守様
宗教的な対立から?この小山八幡から別れた三谷八幡というのが僕の住む立会川の谷を挟んだ向かいにある
この出自を共にする二つの八幡の例大祭ということで両社祭
パルム武蔵小山商店街が勢いのあった1960年頃に大人神輿を作ったことを機に、町内会が競って(資金に苦労して)神輿を作ったのが連合渡御のはじまりとのこと
歴史が浅い故に、祭り好きが集まった感があり、正月なども神輿をだして担いだりしている
ポスターかっこいい
荏原7丁目町会 昇龍會
武蔵小山パルム 神輿會
小山4丁目町会 鳳友會
消防団
小山6丁目町会 六親會(昔の字が池之谷)
荏原5丁目町会 豪龍會
小山5丁目町会 五友會
荏原4丁目町会 鳳和會

これが小山6丁目の六親會がほこる老舗宮本卯之助商店の神輿
数年前に新調されたとのことでとても素晴らしい造作
6丁目は西小山商店街を抱えていますから祭りも熱い感じ







夕刻武蔵小山の駅前に集結
やはり観客も多いこのエリアを練るときが一番盛り上がる


夜になるとバッテリーとライトを積んでライトアップ
うちのすぐ横の立会川跡の緑道に神輿がずらりと並んで連合渡御
これはなかなか迫力ある
六親會は道すがら神輿歌を歌い上げ、気勢を上げる
これがとても楽しい 音頭取りの名調子も必聴
すてきな祭り