追加補足

うっかりしてました。
アラビアンないとが2004にバージョンアップしました。
ここに、上記の「イラクからの短信」<29人に向けて>が掲載されております。
是非、アクセスして下さい!
29人のうちの一人からのお願いです。
宜しくです!

遠い国イラク

先日知り合ったDNAの渡辺さんがひと月前からイラクへ入ってます。(詳しくはアラビアンないと2003最新情報を見て下さい。)
渡辺さんから「イラク短信」と題する貴重なレポートを送って下さっています。
日本人では思いもしないイラクのひとの発想・思想、逆に僕らと共有している価値観について低い視線で捉えて記されている。(内容に関して転載許可を得ておりませんので、興味のある方は僕に直接コンタクトください)
日常に埋没しがちなこの問題をギリギリのところで意識させてくれることに感謝。
たかが、一回お会いしただけの方がイラクに行っているというだけで、僕にとってのイラクは身近で気になる国へと変わった。
そして、昨夜の邦人が拘束のニュースに血の気が引いて、画面に釘付けになった。渡辺さんの名は結局無く安心すると共に、もし、今後、彼に万が一のことがあったら自分はどうするであろうかと考えた。もし肉親がその状況になったらと考えた。
けっこう冷静な結論が出て、自分は冷たい人間なのだろうかというちょっとネガティブな思考ループにはまる。
遅い夕食を作りはじめることでいったん断ち切る。

ふざけるな!

イラクで捕まった日本人は覚悟して行ってるんだから、こんなに騒ぐのはおかしい。
家族が首相に面会を求めているなんてありえない!
なんて愚かで、非常識で、自分勝手なんだろうか。
あんたらと会う時間を割くために浪費されるリソースについて考えたことがあるのか?
首相の立場を考えたら世論を考えて会わざるを得なくなるでしょう。
無神経の極み。
それを批判もせず垂れ流すメディア。どーなってるんだい。
イラク派兵とは別の次元の話。

イラク戦争もうやめてくれ!ケツ持てよ合衆国。 がんばってくれ自衛隊。

ひさびさ

李くんに頼まれてビーコンの社長送別パーティーの会場に僕の機材を届ける。
最近は滅多に繁華街に行かないので表参道がまぶしい。アニバリサリが会場だったんだけど、入るのに気後れした僕はもう町には戻れないのでしょうか。。。

最近、ネット界で大きな?話題の?イベントを仕掛けたニックが選曲。奴の得意のパーティーな選曲が炸裂していったんでしょう。妙にとぼけた味は相変わらず。僕は場違いなので早々に退散。
まぁ、それにしても、色んな繋がりの友がいる会社で、ある意味吹きだまりなのかなぁ(失礼)
いや、みなさんひさびさ、ご無沙汰してすいません。
僕は元気です。ピース!

MAHAKALA

魚の香りに誘われて、MAHAKALAランチ。
非番の某民鉄車掌さんの小池さんとその弟子っこと相席。
なんと、小池さんはあの水蕎麦で有名な山都町の出身。
あの蕎麦を喰って育ったなんて。。。
地にいると当たり前で、有り難くもなんともないそうで、うらやましい。
コシアブラなどの山菜情報ももらい、近々、福島への旅をするっきゃないモード。

MAHAKALAのそば茶も山都町産。

目覚めてみれば。。。

当然のごとく、小さな町に何万人も集まれば、宿はないので、白樺湖の奥、女神湖の別荘地にあるとある組合の保養施設に泊まる。
前夜、月明かりに粉雪が舞って幻想的だった。
一抹の不安を抱きながら床につく。
起きてみれば、一面の銀世界。
宿の主に訊くとまだスキー場もオープンしているという、、、
とほほほほ。。。

借りたレンタカーがたまたまスタッドレスを履いていたので助かる。
しかし、除雪もままならない急傾斜地の別荘地。
宿はいちばん奥まったところにあるので、念のため別荘管理会社の四駆に牽引してもらう。

国道、県道はそれなりの交通量で路面が見えていたので、強気に奥蓼科の湯を頂きに行く。
渓流沿いのいくつかの温泉宿を目指すが、枝道にはいると狭く傾斜のきつい道が多く断念。
地図で調べて、県道沿いから徒歩でのアクセスが可能な明治温泉を目指す。
この道は明治温泉にアクセスするための街道で、温泉に至るまで石仏の観音様が一里塚宜しく並んでいるところが楽しい。(湯治客が完治のお礼に順に作っていったそうだ)
県道から入り口に小屋があって宿への直通電話が引いてある。バスで来る客を迎えに来たり、冬場は県道に車を置いてやってくる客へ心遣いか。
僕らも、車をここに置いて、インターフォンで営業を確認する。

徒歩で、渓流沿いの急坂を下りていくと、滝の脇にへばりつくようにして建つ宿が見えてくる。
思っていたよりも大きな宿。

滝となって流れる渓流を見下ろす素敵な風呂。
熱めの湯と冷泉(源泉)と露天風呂(窓がないだけで屋根はあるからこの表現は微妙だが絶景。冬は窓が付くから内風呂になる)があって、ぬる湯好きの僕には露天風呂が楽しめる。
冷泉に是非入って下さいということなので、意を決して入ってみる。20度ちょっとあるらしいのだが、身体を沈めるのにそれはそれは勇気が必要。
いったん身を沈めてしまえば大変気持ちがよい。
さすが源泉。濃厚に鉄の味がする。砂が敷き詰めてあるのかと思うくらい大量の湯の花。
ぬる湯、あつ湯、冷泉と渡り歩くといつまでも入っていられる。というか、出たくない。

宿の主が水を撒いて作った氷柱も美しい渓流の眺め。
雪がないときに、この渓流を散策してみたい。
あ???ごくらくごくらく。
当日朝までに予約しておけば昼食を座敷で取ることも可能なようなので今度は試してみたい。
というか、次回は宿泊してみたい。
広いロビーにびっしりと並ぶ書籍がけっこうそそられるタイトル。

宿の近くにある御射鹿池(みさかいけ)。
人工池なのだが、幻想的な美しさ。
諏訪大社の鹿狩り場を由来とする名もナイス。
東山魁夷がこの池をモチーフに画を描いたのもうなずける。

諏訪に下り、下社の秋宮へお参り。
出雲大社には及ばないものも立派な注連縄のある神楽殿。
ご神木が本尊のためこぢんまりとした拝殿しかないのも好感もてる。

来週の下社の御柱に来れるかどうかわからなかったのだが、例の木落としの会場だけはロケハンしておこうと行ってみる。
すげぇ
スキー場の上級者ゲレンデだよ。20から30度ある。
下の国道を走る車が小さく見える。
途中まで下りてみたが、雪でぬかるむ足場でとても無理ということで引き上げる。

春宮にもお参りを。
秋宮と同様の構成の境内。拝殿も同様にシンプル。しかし、独特の威圧感がある。
伊勢神宮とかに通じる空気。

すっかり冷え切った身体を暖めてくれる宿場の外湯。
下諏訪では新しい施設の湯である児湯。
開放感はないながらも露天風呂があるので、ぬる湯&露天すきの僕には文句なし。
250円という料金もね。

で、岡谷名物の鰻を食べて帰る。

結局、往復とも下道。

ホラーカフェ

で、散歩中に北野神社にお参りに寄ったら、向かいの有閑マダムのティールームが、唐突にホラーカフェなるイベント会場になっていた。
びっくり。
中を覗いてみると、えれ?????詰まらなかった。
あまりに、スノッブというか、いまこれやる意味がわからねぇ。
馬鹿らしすぎて写真も載せません。
シアタープロダクトの服がなかなかぐっと来たぐらいかな。
野田凪プロデュース。サンアド辞めたんだね。
ホラーカフェ

Beutiful Sunday

なんかを朝からがんがんに流しながら雑事をこなす一日。
気が付いたらレゲー箱を漁ってベランダで日光浴。
あげくに、テンション上がって散歩したりしてしまうからはかどらないタスク。つもるタスク。
桜吹雪が始まって目黒川が桜に染まりはじめた。
満開過ぎたここからが、目黒川の桜の楽しいところ。

よっしー@wombレストランと坂口店長@恵比寿駅前食堂が3日に世田谷公園で花見をするからと発電機を借りに来た。
よっしー頭剃っちゃった。きゃぁ???、相変わらずかわいいいいいいいいい。
womb レストランは桜丘に良い物件見つかったので引っ越し中だって。クラブのレストランてことで過小評価されていたから、良かったと思う。またレストラン単体としてもアクセスしにくい場所だったからこれで面白い形にブレイクするかも。場所はsoma cafeの向かいにあった美容室の跡。
駅前食堂は本格的に工事が入ってると思ったら、オープンは5月だって。今度はスペインがテーマ(笑)またまた面白いことをやってくれるのでしょう。
五味くん@ikraの仕入れる魚が美味いからどの店もかなり期待大。

ソーシャル・ネットワーキング

この日付になに書いても嘘くさいのでどーでも良いネタを。
一年前あたりからhotwiredなどでも良くニュースになっていた(このころの邦訳が「出会い系」になっているのが笑える)ソーシャルネットワーキング。googleがはじめたorkutの目指すところがより個人に特化した検索システムっていうところがいいなぁって思っていたのでカオリからの誘いではじめてはや2ヶ月。要は自分の友人自慢をWeb上でやって、ついでに友人の友達を漁って友達拡げようという仕組み。類は友を呼ぶを利用したものですね。関心空間はてなをより汎用化していったナイスアイディア。といっても、このどれも僕は深く利用することはなかった。自分が抱えている情報をシェアするのは良いことだと思うが、遊歩道にダンプカーで乗り付けてしまう人が多いこの世界では、何らかの防波堤のないところでは発信しにくい。
ほんとうに僕がエキサイティングに思える情報は結局アナログな付き合いの中から見出されているのが現状。その情報に関しての知識を深化させるためにwwwを使い、その過程で同じ感性の人と出会うこともあるという程度。それ以上は期待できない。僕がもう一年ほどMTを試用しているのにweblogに移行しないのもそういう理由から。(このサイトも近日中にRSS対応にはします。死んでもブロガーとか言われたくないからよろしく)押し寄せるダンプカーと闘いながらレアな歩行者を探すなんて無理。このサイトやアイロンのサイトにアクセスしてくるサーチエンジンの検索語を拾ってみるとそれがよくわかる。マスコミが中目黒の情報を漁っていること(それもピント外れな)や足を運べば解決する程度のくだらない情報を何度もしつこく、的はずれな言葉で検索している人。。。
その意味では紹介がないとはじめられないorkutは面白いと思ったけど、まぁ目糞鼻糞な感じ。下手に知り合い絡んでいるだけに気を遣っちゃったりしてかったるい。

ただね、これをやってみると、自分のいままでの友人関係を振り返って整理して、自分の友人、そして自分自身の隠れたリソースというのが拾えたりするっていうのが嬉しい。
そして、なかなかメールしにくかった人たちにメールする大義名分が出来ること。
そんなもんかなぁ。
日本オリジナルで始まったグリーがねぇ、いますごい勢いで増殖しているけど、今時珍しいぐらい酷いデザイン。というか特定のブラウザ、OSでしか通用しないCSSを使っている。これを平気で世に出すセンスを使うのはしんどい。しかもというか、やはりというか、ちょっと痛い世界が展開中。

マルチレベルマーケティングは本国アメリカよりも日本の方が大きくなるという国民性を考えると、しばらくこのブームが続くのでしょう。そして、巻き込まれることになるのでしょう。それも嫌いじゃないんだけどさぁ。
とにかく、googleを超えるすごい検索システムが現れてほしいなぁ。それで僕的には全て解決するわけ。さいきんのgoogleにいたく不満な僕でした。

cowbooks

MAHAKALAのランチ喰って、ちょっと休みたかったのでシゲのへ。
コーヒーがだめだったので、ここで一服することはなかったんだけど、知らない間にミルクティーも出すようになっていたので寄ってみる。
片岡博という国鉄の局長から日通の取締役にまでなった人のエッセイ「山菜記」の2冊が誘惑する。山の幸をテーマにした短い随筆の最後に山菜が、図版とともに紹介されており直ぐにでも山に行きたくなる好著。
そして、いままで噂は聞いていたが、実物を手にしたことがなかったあまカラという食通向けの雑誌を発見。
めったに本を買わないし、読まない僕にとって、こういうセレクトショップは有り難い。
たぶん、これがレコ屋だったら使うかどうか。どーなんだろう。
でも、レコ屋でも丁寧に一枚一枚ビニールケースに入れて袋に詰めてくれるような店ってなんか嬉しいし、そういう店で普段チェックしないジャンルの思いがけない出会いを経験することが多い。って、考えると、使う店なんだな。
自分の本の世界に対するバイアスな思いに気付く。

それにしても、最近は平日でも客が入ってる。

すると、

仕事やめて充電中のふーちゃんの花見散歩に遭遇。
長々と立ち話。
さらに、ウチのベランダに移動してまたまた長い立ち話。
いま草月流を毎日習いに行ってるそうで、生け花の造形美の一端を教えてもらう。
彼女とmoodmanやらeyeちゃんの昔の選曲とかについての話をしていて、ふっと、パンクについて考えはじめる。彼女を送り出した後、手持ちの少ないパンクもの引っ張り出して聴き始める。止まらない。ロンドンロンドン。
後片付け進まず。

と、いいつつ

ちょっとやっては脇道にそれる飽きっぽい人。
中目パトロールに出かける。
今日はビルさんと店の前で桜談義。
どこ行っても、今年の桜はだめだねぇって話になる。
でも、人出は去年よりもかなり増えている。

後かたづけ

宴の後のメンテナンスを少しづつ進める。
さすがに杵と臼を階段で4階まで持ち上げるのは嫌なので、エレベーターのある彼女の家で預かってもらう。
機材は泥と酒と油まみれ。
洗っても洗ってもきりがない。
はじめるまでは苦痛だが、手を付けてしまうと意外と楽しい作業。

桜Tシャツ

日課の中目黒パトロール中にActs of faithのベンチに高野さん発見。
なんとモヒカン。似合う。
いーとしこいてやってしまいましたわ
はははははは
お!今年のTシャツやばいすね。

で、衝動買い。
今年のはいままでで一番やばい。
はずかしいが彼女とおそろい。
入れ墨っぽい感じなんだけど、品がある。
しかも刺繍の桜がむちゃかわいい。
この春ヘビーローテーション。

MAHAKALA

MAHAKALAの飲み会に誘われる。ひさびさジョンに対面
びるげ&えりちゃんついに結婚!おめでとう!!!!
このところどちらかというとハルに行くことが多いのでイカ焼きが新鮮。
近々、大阪に店を構える料理人結城さん(ex伊眞心)の話が面白い。10年もやれば料理の技術は一通り身に付く。美味しいもの出せても客を呼べなければ料理人として失格。40過ぎると料理人としての相対的な立場がお互いフラットになって年齢の上下関係なくお互いさん付けになっていくこと。料理を創る人と同じテーブルで食事をする機会が意外と少ないことに今更気が付く。
何度もあってるけどイシコくんとゆっくり話できたのはじめて。何がやりたいのか見えなかったホワイトマンの心をすこし共有できる。n次元世界、宇宙の話から0について、、、日本とか早川町とか中目黒とかというミクロな世界観にどっぷりしているのでこういうマクロな世界の話がミクロに繋がらず自分がやっていることの意義って何なんだろうって感じる。久しぶりのフレッシュ!
ネパールへのモチベーションが高まる。そして沖縄。

この日の五穀六感

チーズ

早川町から戻るといつも無性に美味しいチーズが食べたくなる。
ということでランチをすぐそばのサルバトーレで。
(ほんとはサボイに行きたかったのだが休み)
キノコのピッツアに満足まんぞく。
ミラノ系のもっちりした生地うまい。

富士宮

すっかり長居してしまった早川町を出る頃には、短い山村の日は沈んでいた。「草塩陰りの下山流れ」(草塩集落の日が沈む15時頃に船を出すと大動脈の富士川と合流する下山にちょうど泊まるのに都合良い18時頃に到着するという舟運時代の言葉)なんて覚えたての言葉を使ってみる。
で、いつものごとく40キロ余計にかかる大山街道(国道246)ルートを目指し南下。富士宮で焼きそば。今日は小粋に。
カラオケが入ったのでモニターが増えたりスピーカーがパワーアップしてたりプロジェクターなんかもあるみたい。朝霧ジャムの模様を流したりするみたいだから楽しみ。
相変わらず白焼きそばもうまぁ??

小粋で腹一杯だったんだけど、十里木峠を目指し富士山麓を上っていくと、おたふくのおいちゃんおばちゃんに遇いたくなった。
おいちゃんの言葉にいつも救われる。60まではお礼奉公みたいなもの。そのかわり定年すぎたら好きなことやらせてもらってる。それが社会に貢献できるものにするのが大切。おいちゃんちょっと言葉が走りすぎるんだけど、富士宮の名物に有機栽培の自然薯をと10年近く畑と格闘している話を聞いていると素人が農業に携わる楽しさと難しさを教えてくれる。
相変わらず奈良田の里に夫婦で毎週木曜日朝に通っているみたい。身体が悪いからこそこの湯の良さがわかるんだと、この温泉の実体験としての効能をたっぷり聞かせてもらう。
ついつい、居心地が良くて気が付くと閉店時間をとっくに過ぎている。おあちゃんが作るおたふく焼きうまい!おいちゃんの自家製キャベツも激うまい!

もう半月

早川町に居ることに気が付く。
町内ベンチャー応援事業の報告会の手伝いから始まって2000人のホームページの取材、起稿、入稿、フィールドミュージアムのツーリズムプレスの校正、次号以降の企画会議、インターン学生が企画した死臭のする町内観光拠点(南アルプスプラザ)のリニューアル工事の手伝い。そして毎晩遅くまで呑み。スケジュールに追われて東京に居るときよりも気忙しいのはこれいかに。

途中一日だけ東京に戻ったのが良いリフレッシュになったせいかこの1週間が短く感じる。
やっと今日の午後、自由になる時間があったので、これも取材の一環なんだけども、という律令制に由来する珍しい名の集落に。裏山に土肥、佐渡と並び立っていたと言われる金山があり、その精錬場や湯治場の跡を目指す。地図で見て想像はしていたが、笊ヶ岳の昔の登山道。特にいまはマニアックな登山者か山師くらいしか使っていないようで、荒れ放題。冬なのでかろうじて道を見付けることが出来た。(何度もそびえ立つ岩壁や沢、漫画に出てくるような絶壁、ガレ場に行く手を阻まれて、そのたびに何十メートルも急な斜面を上り下りしては正しい道を探す。

80歳くらいのお年寄り達の記憶風景は山に入れた元気な頃で止まっているので、ほんとうに行けばあるのかが不安であったが、所々に、唐突に出現する人の手による石垣などの構造物や、沢沿いに鉱石か材木を下ろしていたときの架線の名残の太く錆びたワイヤーが勇気づけてくれた。

バイクだったので砂防ダムを管理する道の終点まで1キロちょっと入ることが出来たが、それでもそこから1キロ弱、高低差250メートルくらいを沢を渡り岩壁を上ってたどり着く場所。
よくもまぁこんな場所にというところに幾つもの施設跡が散在。
こんな山奥の危険なところに二階建て六間もあるりっぱな湯治場があったなんて信じられない。

しかも集落はずれの金山の精錬所のあったところに移築され今なお建物は存在する。あの山奥からこれを下ろしてくるなんて想像できない。
昔の人の価値基準や時間の流れはいつも想像を超えたところにあって面白い。

レイ・ウノスケ

ちょっとした縁があって京王プラザで開かれるレイ・ウノスケという南米に渡って活動している歌手のディナーショーに。
料理は懐かしさを感じて笑ってしまうべたな味付けとイマドキのすっきりとしたものが中途半端に入り交じる。舌の肥えた人が多い時代にこれじゃあホテルのバンケットは冬の時代だろうなぁ。
ショーはもうほんとベタベタ。脂っこく歌い上げるスタンダードとラテンの夕べ。でもね、そうはいっても「ブラジルの水彩画」なんかを歌われると痺れちゃうわけ。イマ流行のラウンジ系の人が歌うボサ・ノヴァなんかよりもずっと心地よいグルーヴある。
40近いテーブルが満席なのにはびっくり。(バックバンドの人も
びっくりしてるんだもん)。金バッジの方々が何人か見えていて(こっちは顔知ってるもんだから、知り合いと勘違いして挨拶しそうになる)、その取り巻きの方々も多数。僕の知らない世界の有名人なんですね。
なんども言うけど、パーティーに仕事着のままで来るなよ!!!!野暮なスーツ着ててもタイぐらいはトイレで換えてチーフを入れるくらいはさぁ、常識にしてほしいよなぁ。。。カマー着けてるこっちが浮いてしまいそうな勢い。タイ外してドレスダウンしていったんだけど、もしタイドアップしてたら飲食さんと間違えられたりしたのかもね(笑)