富士宮

すっかり長居してしまった早川町を出る頃には、短い山村の日は沈んでいた。「草塩陰りの下山流れ」(草塩集落の日が沈む15時頃に船を出すと大動脈の富士川と合流する下山にちょうど泊まるのに都合良い18時頃に到着するという舟運時代の言葉)なんて覚えたての言葉を使ってみる。
で、いつものごとく40キロ余計にかかる大山街道(国道246)ルートを目指し南下。富士宮で焼きそば。今日は小粋に。
カラオケが入ったのでモニターが増えたりスピーカーがパワーアップしてたりプロジェクターなんかもあるみたい。朝霧ジャムの模様を流したりするみたいだから楽しみ。
相変わらず白焼きそばもうまぁ??

小粋で腹一杯だったんだけど、十里木峠を目指し富士山麓を上っていくと、おたふくのおいちゃんおばちゃんに遇いたくなった。
おいちゃんの言葉にいつも救われる。60まではお礼奉公みたいなもの。そのかわり定年すぎたら好きなことやらせてもらってる。それが社会に貢献できるものにするのが大切。おいちゃんちょっと言葉が走りすぎるんだけど、富士宮の名物に有機栽培の自然薯をと10年近く畑と格闘している話を聞いていると素人が農業に携わる楽しさと難しさを教えてくれる。
相変わらず奈良田の里に夫婦で毎週木曜日朝に通っているみたい。身体が悪いからこそこの湯の良さがわかるんだと、この温泉の実体験としての効能をたっぷり聞かせてもらう。
ついつい、居心地が良くて気が付くと閉店時間をとっくに過ぎている。おあちゃんが作るおたふく焼きうまい!おいちゃんの自家製キャベツも激うまい!