藝州かやぶき紀行

#青原さとし監督が広島のかやぶき職人を追っかけたロードムービー藝州かやぶき紀行に対するmixiでのレビューです

心地良い音楽を求めて民俗音楽に、美味しいものを求めて土地土地の家庭料理にたどり着く
その存在する土地には、何らかのスピリチュアルな場が必ずといって良いほど存在していたので、知らず知らずのうちに日本の精神文化の大切さを感じ始めた

そうなると、(僕の知る限りの)父たちの世代が、日本の精神文化に無頓着なことを腹立たしく思った

そして、旅の先々で、あるいは村おこしのボランティアとして山村でお年寄りにインタビュー(というか茶飲み話)を意識的にするようになった

父たちではなく、祖父たちの世代が投げてしまった(戦争のために投げざるを得なかった?)ゆえに、父の世代が無頓着になってしまったことを知った

偉そうな大儀ではなく、気持ちいい生活を求めるために、いちど捨ててしまったものを、いまのうちに拾い始めないとまずいと思う

青原監督も 同じような危機感でこの映画を撮影されているのはないでしょうか
その中で、印象的だったのが、年老いた職人が、自分の次の世代を育てなかったことを悔いていること
僕がインタビューした方々からは出てこなかった言葉だった

茅葺屋根は絶滅するのか?
茅葺職人の技術は伝承されるのか?
美山の若い職人は意外にあっさりとした理由から答えを出す

屋根だけ残せば茅葺屋根か?
これはついつい忘れがちで深くそしてもっとも大切な問いでした

この映画を見るキッカケとなった土徳という素晴らしい映画も観る機会を得ることができました

蔬菜坊

みはらとインドネシアの土産話を聞きがてら美味しいモノ食べようということで地元ごはん
近くに越して来たにもかかわらず立て続けに3度も振られている蔬菜坊へ
禅料理のという枕詞よりもっとベタな命あるモノをどれだけ御馳走にするか
それを小鉢の中にストイックに詰め込んだ料理の数々
一つ一つが完結した小宇宙
自然に居住まいを正してしまう
命への感謝
命が自分の中に素晴らしいパワーとなって融け込んでいく
一食一食を大切にしなければならないことを思い出させてくれる
まさに典座教訓

器に残っている汁、付け合わせ、、、ピカピカに舐め尽くしたいのだが、
せっかちというか酔いが加速していくに比例して、女将はさっさと器を片っ端から片付けてしまう
そこも典座修行っぽいといえば、ぽいのだが、、、







上海小吃 そして ゴールデン街

友人がゴールデン街のとある店を借りて不定期に小料理屋をやるという、
それはそれは素敵な企画に誘われる

予約制で遅い時間スタートなので、その前にはらごなし
7?8年ほど御無沙汰している上海小吃へ
裏路地の怪しさというか非合法感はちょっと影を薄めたが、
脇に新たに店を増床し、アジアっぽい猥雑さは増したかな
横浜中華街の上の厨房まで客自らが注文しに行く店に
怪しい中華屋の王座は明け渡しました(笑)
姐さんの元気さと勝手に注文決めちゃうペースは相変わらず
でもそれが間違いないので文句は言えない

鶏血のゼリーが入っているスープが五臓六腑!




んで、ゴールデン街へ
夫婦でややてんぱりつつでも楽しそうに切り盛りしてる
あれ???彼女の料理は思い返せば初めてだった
オープンする前のクルックのカフェには遊びに行ったけど、
そのときはお茶しかしなかった
予想を裏切らず、ぐっとくる料理たち
かえる食堂での食事会ではじめてあった彼女の旦那さん、
僕のむちゃ好きなキャラでワクワク!(そういう意味じゃなくてね)



嫁が職人特集の取材先を探してるとき、
以前から買おうと思ってたアシナイスの職人の記事が
たまたまメトロニュースに載っていて
この人取材したら面白いよってなんとなく勧めたら
取材となって、しかもその嫁がたのしい女だった
そして金沢特集に繋がっていく

grafのakichi records立ち上げパーティ@cayに嫁連れていったら
シアタープロダクトの面々来てるわけで、
嫁がこないだシアターに行ったときに接客してもらった子に偶然というか必然というか再会

その二人は同じ出版社の元同僚で、、、、
ここで一緒に飲んでいる
狭い世界に生きるにも程があるのでは?と軽い恐怖心

o-o?くんJr


阿蘇の麓、というか天孫降臨の地で牧場を手伝う眼鏡くんのところに唐突にメールし泊めて貰う
10年前くらいのクラブ関係のチャット繋がり
奥さんありがとう
でJrがまあ人生楽しい盛りで、見てるこっちも楽しくなる

男池 黒岳登山口


とても優しいパワーに包まれる素敵な疎林でした
どこの水をすくってもほのかに炭酸を感じるとても美味しい水
もちろんアイロンは全開です




そのあと訪れた赤川温泉
看板犬が出迎えてくれました
てか、ほとんどどてっと寝てました
小雨ぱらついているのにね

きもの田中屋 ぶどうのたね


別府でひと浴びしたが、
福岡へ戻り筑後吉井の街へ
重要伝統的建造物群保存地区
蔵屋敷の街 水運の拠点として盛んになった街
このあたりに気になる店がいくつかあったのでわざわざ戻ってみる
町外れの山の麓にあるぶどうのたね
その一棟で田中屋さんというそれは素敵な着物屋さんに出会う
おそらく相場よりも安いが質の高い反物がずらりと並んでいます
売るためではなく、自分が惚れ込んで扱っていることが伝わってくるやさしい言葉が心地よい
材料や産地、そして職人さんと面と向かっているからこそ、語っても語っても語れませんといった感じで熱く熱く愛情を伝えてくれます
そして、この布と付き合ってみたいとわくわくさせてくれる
街で商売をしないかとの誘いもあえて断っている
わざわざ来て欲しい それだけの気持ちのこもったものを用意しているから
なんでも東京に持ってこようとする傲慢に辟易しているぼくには、とても共感できます
僕のように裄が長いものでも行ける幅広の反物もじゅうぶんあって、その中から一目惚れの一本を頂く
仕立てもお願いしました

鍋山の湯


開放感!
こちらは温泉からちょっと登ったところにある噴気口を利用して沢水を暖めた湯
泥がたっぷり溜まっているので全身に塗りたくって泥パック
温泉よりも眺めがよい
別府阿蘇湯巡り いいスタートです

久々の飛行機



博多経由で別府阿蘇の旅に行くことになったので、
2年ぶりにアイロン空の旅
無事に着きましたが、例のごとく恨めしそうな顔
ごめんね