奥の細道 その2

奥の細道ってタイトルのわけ。
今回の旅の往路があまりにもせっかちで余裕のないスケジュールなので、せめてと思い松尾芭蕉が詠んだ句を携帯に転送して、その地を通るたびに詠み上げるというささやかな余興を用意したから。
ふだんは大声で歌とか歌ってるんだけど(最近は兄弟船とかアンコ椿は恋の花、DOWN TOWN、もう恋なんてしない、九月の雨あたりがHL)ひたすらフルスロットルで走ってるだけで10時間とかは飽きるだろうなと思って。。。。
けどね、
自分の勉強不足に脱力したんだけど、仙台から山形抜けたのは知っていたのだけど、金沢経由で大垣へ抜ける旅立ったのね。
旅行業界にすっかりだまされていた。
ということで、仙台泉まで。
でも、ど???もピンとこなかった(笑)
西か東かまづ早苗にも風の音
ぐらいですか。しっくりきた感じは。

4号線をひたすら北上するんですが、いちばん辛かったのは、1時間経った埼玉入ったあたり。
やたら寒くて、めげそうになった。だんだん慣れてきて、那須野のカインズで追加の防寒を施してからは楽しい旅。
人間の適応力ってすごいもんで、先日の飯田の味噌仕込みのときに終日氷点下ってのを経験しているので、東京の寒さぐらいは何とも思わなくなった。
そして、今回はもっと皮膚感覚が鋭敏になって、うぉ==冷たいなぁと思うと-5℃、あ?寒いなぁと思うと-3℃、冷えてきたなで0℃、2℃では気持ちいい、4℃は暖かいと数度の違いを敏感に感じ取れるようになった。
それはもちろん、歩きと違って高度も経緯度も瞬時に大きく変化する環境に身を置いていること、そして路端に電光表示される温度計でそれをすぐに裏付け出来るということが大きな理由。相対的な感覚をデジテルで裏付けとってるから出来ている感覚。日常的に自然に身を置いているときっと自分の中の温度計が出来ていくのかもしれませんね。今夏の感覚はたぶん疑似体験に近いのかも。

4号線を走り抜けた盛岡あたりまでは、旧道への誘惑をひたすら断ち切ったので、道そのものは面白く何ともない。どこまで行っても郊外型の大型店の集積地ばかり。店の組み合わせが変わるだけ。
あんまり面白い旅じゃなかったですね。ひたすら考え事はできました。

しかし、寒さで携帯のバッテリーは弱る、新品のデジカメ壊れる、工具箱のステッカー類粘着力失う、、などなど凹み出来事連発。
挙げ句の果て、
北上で一晩あかすと、銀世界。美しい朝陽。ご機嫌に出発しようとするとバッテリー上がり。見る見るうちに、天候急変雪が横殴り。完全ノックアウト!バイク店探すも駅ちかい店はどこも主不在で充電応じてもらえず、3キロタクシー飛ばして北上ホンダへ。
待っている間に、奥さんから盛岡スタイルの雛祭のもち(菊の木型で成形したあんもち)と切り山椒(黒砂糖と醤油で味がついた餅にクルミが乗っている)を振る舞ってもらう。おいしい。
がぜん、復活。