オペラシティー

今日からgrafの手伝いでオペラシティーのアートギャラリーに入る。奈良美智とgrafのコラボレーションした巨大なインスタレーションを作る。
豊島君との連絡行き違いで人工の手配に穴が空く。搬入をゆうじ君とともき君の3人でやるのは辛かった。
ひさびさの大工ってのは気持ちよし。

諏訪へ

それほど期待していなかった妻籠宿が思いの外たのしめ、すっかり遅くなったがそのまま下道で木曽路を上る。
妻籠で冷えた身体を温泉!でということで諏訪を目指す。
諏訪の温泉といえばまず千人風呂
僕は最近下諏訪の外湯にはまっているのでえらい久々になるが、広くてきもちいい。
そこに敷いてある丸石が気持ちよい。
昭和初期にシルクエンペラー片倉財閥の当主が地域の福祉向上を願って作った施設。
片倉さんありがとう!地域のことを考えられる金持ちは美しい。

妻籠へ

飯田のモーテルに泊まり朝から妻籠宿を目指す。
途中、すっかり雪に埋もれた峠に堀割なる店を発見。
外観からはすげえ美味いか、すげえ凹むかどっちか。
大当たり!
非常に繊細な味付けの料理。
鹿刺しも猪の焼き肉も野趣あふれるおいしさ。
味噌汁が激旨い。
ここのうどんはぜったいうまいはず。

峠超えるともの凄い積雪でどっきり。なんとか1速で乗り切り無事に妻籠宿到着。
思っていた以上に興奮する景色。

宿場を見下ろす光徳寺の境内が雪に覆われ美しい。誰もが雪を踏まないように隅っこを飛び跳ねながら渡っているのが足跡から伺え面白い。
それにしてもお茶目な鬼瓦。

脇本陣 奥谷がすごくよい。
格子窓から差し込む光が炉から立ち上る煙で美しい光線を描く。

広い家の中を講釈士さながらに解説してくれる。
こういう名物おばちゃんの存在が堅苦しくなりがちな史跡案内には必要。
とてもわかりやすく、見落としがちなポイントを立て板に水で説明してくれる。
ほんとうに素敵な建物。

ここまで徹底的に修景されると天晴れ。
こんな雪がぱらつく閑散期でもそこそこの人出だから、暖かくなると混むことであろう。
空いている時をねらって何度でも行ってみたいと思う。

ひさかた御膳

柿野沢生産者組合という飯田の外れの山村の組合がやっている集落センターに案内される。

ひさかた御膳なる郷土料理をベースにした夕食を。
御膳などと名を付けてしまったせいか、中途半端によそ行きの料理になってしまって、おそらくここに郷土料理を求めてくる人の思いとは裏腹なものになってしまっている。
これなら東京でもっと気の利いた山菜料理や季節料理食べられる。
一汁一菜の延長で良いのでは?
美味しい漬け物と汁物。
食材の乏しい季節とはいえ、ぜったいに素敵な保存食が眠っているはず。

味噌作り

温泉から出るとみるみる雪景色。
昨年同様、農園さくらの美沢さんの指導のもと、味噌作り。
まずは大釜の火おこし。この一年でだいぶ火との対話に慣れてきた。

大豆をゆでている間に、五平餅作りが進む。
僕は火の番だったので今年も作り方はわからず。

餅が上がる頃には大豆も良い感じに。
オキを利用して餅を焼く。
素焼きをして味噌などを付けてもう一度焼く。
これが以外と大変。
オキはちょっと油断するとテンション落ちるから大量の餅をまめに見ながら、火加減を調節。

餅が出来たところで、それを主食に豪勢なお昼。
美沢さんの野菜や他の方々が持ち寄った食材で食べきれないほどの料理。
うんま???い。
尾曽さんの作られる料理や梅はほんとうますぎる。

見てるだけでつたわるでしょ。

ゆでた大豆をミンチ機で挽く。

麹と塩を混ぜておいた上に、挽いた大豆を落としてゆきひたすらまんべんなく混ぜる。
結構な重労働。

まぜるまぜるまぜるまぜる。

今年は昨年よりも多い一人4キロ。
かなり大きい味噌玉となる。
これを各自持ち帰り家でしっかりと容器に詰めて熟成。
一年後が楽しみ。

で、一年経った味噌をみんなで持ち寄る。
同じ味噌玉なのに環境でこれほど色も味も熟成度合いも変わるもんなんですね。
ほんとびっくり。
誰でもがはっきりとわかるぐらい味が違う。

飯田へ

前日早めに出たのでずっと下道を飯田へ。
途中、諏訪の足湯に忍び込む。
先客が居て、彼らとバルブをちょっと開いて寒中の足湯。
ごくらくごくらく。
上半身は寒くて震えているのに1時間ぐらいはまってしまう。

で、いつものごとく湯里湖温泉へ。
この温泉も何度来ても良い湯。
いつまでも入っていたい。
長旅の疲れも吹っ飛ぶ。