かんだやぶ


思わぬ寄り道(でもないか)ですっかり暗くなって到着。
このすぐそばにまつやがあるため、めったに食べに来ること無いのでちょっと新鮮。
この店内までの取り付けの風情なんかは観光客じゃなくても盛り上がる。


せいろうと蕎麦寿司を頼む。
記憶していたよりもぐっと細めの麺。この緑色はクロレラだと店主堀田さんは以前教えてくれた。
茹で加減が絶妙で、すする時の感触はしっかりとハリがあるのに喉越しは柔らかい。
つゆが甘味かつを塩味が順に口の中に拡がり、たいへん美味しい。
やぶっていまいちという印象が一気に吹っ飛んだ。以前感じた水切りの悪さはここの麺が水を含ませた状態で供さないとならないので、そのために濃いツユを用意しているということで今日はそれを納得できた。
寿司は海苔が香り高く甘めの干瓢も僕好み。これお土産にすると喜ばれるはず。


まつやの先々代がやぶよりの指導でいまのスタイルになったことを踏まえてこの両店を較べると確かに客捌きから蕎麦、ツユも近いことが良く分かった。
たぶん、いままでのやぶの低評価は、まつやと似た(とういうか師弟)ところにあるんだろう。

やぶの名物の帳場。この人の美声を聞きたくて追加注文したくなる人ぜったいいるはず。
せいろぅ?いちまぃぃぃぃ?????ぃ(百人一首調で)
厨房に通すから「通し言葉」というらしい。